この記事を読むとわかる事
- 女性疾病の保障(女性疾病特約)がいらないケース
- 女性疾病特約とは何か?
こんな人に読んでほしい
- 医療保険を検討している女性
- 医療保険は最低限の保障でいいと思っている女性
こんにちはたついちです。
今回は女性疾病の保障(女性疾病特約)の必要性についてお伝えします。
結論、「女性だから女性疾病の特約は必要」ではありません!
なぜなら医療保険の基本プランでも女性疾病は対象だからです。
詳しく理解するためには3つの前提となる知識が必要なので、説明していきます。
①医療保険の基本プランの理解
まず医療保険の基本プランは以下の3点セットです。
①入院保障
②手術保障
③先進医療の保障
この基本プランは正式には「主契約」と呼ばれ、その医療保険に加入すると強制的についてきます。
多くの保険会社がこの「入院」「手術」「先進医療」の3点セットを基本プランに設定していますが、最近は「手術」や「先進医療」を外せる会社も出てきました。
ここで重要な事は、医療保険の基本プランでは全ての病気が対象になる事です。(例外もあり)
つまり、女性疾病で「入院」や「手術」をしても保険金はもらえます。
②特約の理解
「特約」とは医療保険の基本プランにつけられるオプションの事です。
つけるかつけないかは自由に選択できます。
よくCMなどで「女性疾病にも手厚い!」と宣伝していたり、お客様で「女性疾病を手厚くしたい」と希望される事があります。
それは大体が「女性疾病特約」の事を指しています。
基本的に女性疾病の保障はオプションとして医療保険につけます。
※女性疾病のみ対応の保険もありますが、女性疾病以外の病気の時に困るので選ぶ方は少ない印象です。
また、女性疾病特約に限らず「特約」とついているものは全てオプションです。
例えば「がん診断金特約」や「通院特約」などがあり、特約の種類やネーミングは保険会社によって異なります。
③女性疾病特約の内容の理解
女性疾病特約の内容は基本的に以下のものです。
①入院保障(女性疾病限定)
②手術保障(女性疾病限定)
③乳房再建術の保障
以上が3つの前提となる知識です。
少しまわりくどかったかもしれませんが、読んでいただいた方はもうおわかりかと思います。
そうです。「医療保険の基本プラン」と「女性疾病特約」は重複しているのです。
「入院」と「手術」の保障は同じです。
つまり「医療保険の基本プラン」でも女性の病気に保険金は出るので、「女性疾病特約」は上乗せの保障です。
その意味で「女性疾病特約は絶対に必要。ではない」のです。
また、営業マンの思考として「1つでも多くの特約をつけて単価をあげたい!」と考えています。
現場で見ていると、基本プランが手厚くて十分設定されているのに、さらに女性疾病特約を提案して契約をもらっている営業マンも少ないくないです。
必要以上に保険料の負担を大きくしないためにも、女性疾病特約を提案された時は「基本プランで十分ではないのか?」と確認した方がいいです!
その他にも、女性疾病特約が必要ではないケースが3つあるので、お伝えします。
1.女性疾病以外の病気の時に困るから
女性疾病の保障だけ手厚くしていると、それ以外の病気の時の保険が手薄になります。
医療保険は一生涯もつ保険です。
女性疾病の罹患率が下がり、女性疾病以外の病気になりやすい老後も見据えてプランを組んだ方がいいです。
おすすめは全ての病気をカバーしている基本プランを手厚くし、負担できる保険料に余裕があれば女性疾病をつける順番がいいと思います。
2.他の特約の方が優先度が高いから
今回は女性疾病特約についてフォーカスしていますが、その他にもつけた方がいい特約があります。
それは「3大疾病一時金特約」です。
これは最も治療費がかかるガン・脳・心臓の3大疾病になった時に100万円などのまとまったお金を受け取れる特約です。
(※基本的に3大疾病のガンには「女性特有のガン」も含まれますのでご安心を)
保険は自分の貯金では負担できないリスクにかけるものです。
例えば骨折で入院や手術をしてもある程度の貯金があれば大丈夫なので、医療保険はいりません。
しかし、ガンなどは長期的に高額な治療費がかかるため、医療保険(ガン特約付き)は必要です。
このように女性疾病以外にも備えるべき病気があります。
家系や健康診断の指摘箇所などを考慮して、自分にとってリスクの高い病気に応じて特約を設定することが大事です。
3.過去に重度の女性疾病になったことがある場合
女性疾病特約が不要というケースとは少し違いますが…
女性疾病特約をつけたくてもつけられないケースがあります。
もしも、現在から過去にわたって重い女性疾病での治療歴がある場合、女性疾病特約が契約から外される事があります。
(最悪の場合は医療保険自体が契約できないことも…)
というのも保険は申し込む時に5年以内の健康状態に関して査定があるからです。
仮にそうだとしても対策があります。
申込む前にそうなる事がわかっている場合は、基本プランを手厚く設定して申し込めばいいのです!
なぜなら基本プランと女性疾病特約のプランはほぼ同じだからです。
いかがだったでしょうか?
今回は女性疾病の保障が不要というケースをお伝えしました。
もしかしたら女性の反感を買ったかもしれません…
なので次回は女性疾病の保障が必要なケースをお伝えします!
ではまた!